根拠と前提を見極めて議論を評価する、安定したクリティカルシンキングです。
クリティカルシンキング診断 Vol.2
クリティカルシンキングを、前提の認識・推論の評価・誤謬の発見・論拠の評価の4サブスキル16問で数値化。日常の議論・証拠・隠れた前提を題材に、正誤採点で総合スコアと到達レベルを判定し、サブスキル別の到達度、設問ごとの正誤と解説、強み・伸びしろ、学習ステップを提示します。
【Vol.2】新しい16問セット。前提の認識・推論の評価・誤謬の発見・論拠の評価の4つのサブスキルを16問で測る、現実世界の議論を扱うクリティカルシンキング診断です。正誤を採点して総合スコアと到達レベルを判定し、サブスキル別プロファイル、設問ごとの正誤と解説、強み・伸びしろ、学習プランを表示します。所要5〜8分。
この診断で何が分かるか
テスト結果
16問の正誤から判定した到達レベル
評価の土台はあります。証拠と前提の見分け方を整えると伸びます。
議論の見取り図に慣れることから。主張と根拠を分ける習慣で安定します。
結果レポートの例
習熟レベル
証拠と前提を見極め、議論の強さを冷静に評価する力が安定しています。
合格総合スコアと合格ライン
能力領域プロファイル
能力領域ごとのあなたのスコア(100点満点)
領域別の詳しい分析
議論が成り立つために言外に置かれている前提を見つける力です。「これが崩れたら結論も崩れる」条件を探すのが要点です。
与えられた証拠から結論がどこまで確実に言えるかを見極める力です。相関を因果と取り違えず、飛躍を避けるのが要点です。
日常の議論に潜む論理の欠陥を見抜く力です。人身攻撃・誤った二分法・循環論法などの型を知っておくと安定します。
ある根拠が主張にとって関連が高く強いか、それとも弱い・無関係かを判断する力です。逸話や人気より体系的な証拠を重く見るのが要点です。
あなたの強み
主張の中身と、それを支える根拠の強さを切り分けて考えられています。
相関と因果を区別し、証拠から言える範囲を見極められています。
議論に潜む隠れた前提や誤謬に気づく目が働いています。
次の挑戦
全問正解、お見事です。次はより入り組んだ、拮抗する論拠を比べる問題に挑戦しましょう。
日々読むニュースや広告で、隠れた前提と誤謬を一つ見つける習慣をつけましょう。
自分の意見にも同じ批判の目を向け、反対の立場から根拠を検討してみましょう。
詳しい分析
この診断はクリティカルシンキングを複数のサブスキルで測ります。あなたは習熟レベルに到達し、前提を見抜き、証拠から言える範囲を見極めて議論を評価する力が安定しています。各サブスキルの得意・不得意は、上のプロファイルと設問ごとの正誤でそのまま確認できます。取りこぼした設問があれば、その解説で「なぜその選択肢が最もよく支持されるか」をたどり直すと、次は満点が狙えます。もっともらしい言い回しや多数派・権威への訴えに引きずられないことを意識し続けましょう。
設問の解説
Q1
「傘を持って行こう。天気予報で雨だと言っていたから。」——この主張が成り立つために、話し手が当然の前提としているのはどれ?
正解: B) 天気予報はおおむね当たる(信頼できる)。
「予報で雨だから傘を持とう」と結論づけるには、その予報がある程度当たるという前提が要ります(B)。予報がまったく当てにならないなら、傘を持つ理由になりません。Aは『今すでに雨』とは言っておらず、Cは傘が最良の道具かどうかは論点でなく、Dも述べられていないので、いずれも議論が依存する前提ではありません。
Q2
「今朝、駐車場に停まっていた車を5台見たが、5台とも白い車だった。」この事実だけから最も適切に言えるのはどれ?
正解: D) 少なくとも今朝見たその5台は白い車だった。
確実に言えるのは、今朝見た5台が白かったという事実だけです(D)。たった5台から駐車場の規則(A)、地域の人気(B)、白以外の希少性(C)を断定するのは根拠不足で、少数の例からの飛躍です。
Q3
「あの評論家が環境政策を語っているが、彼自身が大きな車に乗っている。だから彼の主張は聞くに値しない。」この議論の問題点はどれ?
正解: A) 主張の中身ではなく、発言者の行いを理由に主張を退けている。
主張の当否は中身で判断すべきなのに、「発言者が大きな車に乗っているから」と発言者の行いを理由に退けています。これは人身攻撃(ad hominem、特に偽善を突くタイプ)です(A)。本人の行動と主張の正しさは別問題です。二者択一(B)、過度の一般化(C)、循環論法(D)は起きていません。
Q4
「この中古車はよく整備されている」という主張の根拠として、最も強い(関連性が高い)のはどれ?
正解: C) 整備記録簿があり、定期点検と部品交換の履歴がすべて残っている。
「よく整備されているか」を最も直接的に支えるのは、点検・交換の履歴が残る整備記録簿です(C)。Aの色の好み、Bの前所有者、Dの売り手の印象は、整備状態の証拠としては無関係か弱いものです。
Q5
「オフィスの照明をLEDに変えてから、社員の残業時間が減った。だから他の支社もLEDに変えるべきだ。」この主張が成り立つために、暗黙に前提とされているのはどれ?
正解: C) 残業時間が減ったのは、主に照明の変更によるものである。
『他の支社もLEDに変えるべき』という結論は、残業減が(業務量の変化など他の要因ではなく)照明の変更によってもたらされたという前提に依存します(C)。この前提が崩れれば、他支社で同じ効果が出る根拠も崩れます。A・B・Dは無くても結論は成立し得るので、議論が依存する前提ではありません。
Q6
「ある地域の調査で、飼い犬のいる家庭ほど、住人が近所付き合いに積極的な傾向があった。」この結果から最も慎重で適切な推論はどれ?
正解: B) 犬の飼育と近所付き合いには関連が見られるが、これだけでは原因と結果は決められない。
相関は因果を意味しません。もともと外向的な人が犬を飼いやすい、という逆や共通要因の可能性があり、この調査だけでは因果を断定できません(B)。Aは因果を先取りし、Dは『必ず』と傾向を確実な事実に強め、Cは結果を逆にしており、いずれも過剰です。
Q7
「この投資法は確実に儲かる。有名な投資家が『良い方法だ』と一言コメントしていたからだ。」この議論の誤りに最も近いのはどれ?
正解: D) 分野が必ずしも一致しない有名人の一言を、確実さの根拠として扱っている。
有名な投資家であっても、一言のコメントが『確実に儲かる』ことを保証するわけではありません。裏付けとなるデータや条件を示さず、権威(有名人の肩書き)に頼っています。これは不適切な権威への訴えです(D)。二者択一(A)、論点すり替え(B)、多数への訴え(C)は使われていません。
Q8
「この会社は新しいオフィスを都心に移転すべきだ」という主張への反論として、最も的確に反論になっているのはどれ?
正解: A) 社員アンケートで大半が現在の立地を選んだ理由が通勤時間の短さで、都心移転は多くの社員の通勤を大幅に長くするというデータがある。
『都心へ移転すべき』への反論として最も的確なのは、移転が多くの社員の通勤を大幅に悪化させるという具体的で重大な不利益をデータで示すものです(A)。これは移転の妥当性を直接弱めます。Bは賛否があるだけで論拠にならず、Cは提案者への人身攻撃、Dは漠然とした将来予測で、いずれも反論として弱いです。
Q9
「このパスワードは絶対に破られない。なぜなら、これまで何度も不正アクセスを試されたが、一度も突破されなかったからだ。」この主張が成り立つために前提とされているのはどれ?
正解: B) これまで試された攻撃の手口が、将来あり得る手口をすべて代表している。
「これまで突破されなかった→絶対に破られない」と言い切るには、過去に試された攻撃が将来のあらゆる手口を代表している(今後も新しい手口は現れない)という前提が必要です(B)。この前提が崩れれば、未知の手口で破られる可能性が残ります。A・C・Dは無くても結論の論理は変わらず、依存する前提ではありません。
Q10
「この夏、この街ではエアコンの販売台数と熱中症の搬送件数が、どちらも去年より大きく増えた。」この事実から言えるのはどれ?
正解: C) エアコンの販売と熱中症の搬送がともに増えたという以上のことは、これだけでは言えない。
2つの数がともに増えたという事実だけでは、その理由(猛暑という共通要因など複数あり得る)は特定できません。慎重に言えるのは事実そのものだけです(C)。AとBは相関を因果と取り違え(実際は猛暑が両方を押し上げた可能性が高い)、Dは根拠のない推測で、いずれも飛躍です。
Q11
「今の制度を少しでも見直すべきではない。一度手をつければ、次々と例外が認められ、やがて制度そのものが崩壊してしまうからだ。」この議論の誤りに最も近いのはどれ?
正解: A) 小さな一歩が、根拠なく必ず極端な結末に至ると決めつけている。
「少し見直す→次々と例外→制度の崩壊」と、最初の小さな一歩が必然的に極端な結末に至ると、途中の因果を示さずに決めつけています。これは滑り坂(slippery slope)です(A)。人身攻撃(B)、循環論法(C)、多数への訴え(D)とは異なります。
Q12
「この教材を使うと英語の点数が上がる」という主張を支える根拠として、最も強いのはどれ?
正解: B) 多数の学習者を無作為に2群に分け、片方だけこの教材を使わせた比較試験で、使った群の点数が有意に高かった。
最も強い根拠は、無作為に群を分けて比較した対照試験という体系的な証拠です(B)——他の要因の影響を切り分けて教材の効果を示せます。Aは1例のみ(逸話)、Cは多数の意見(衆人に訴える)、Dは無関係な有名人(不適切な権威)で、いずれも弱い根拠です。
Q13
「顧客満足度の調査で、対応が速い店舗ほど満足度が高かった。だから全店舗でスタッフを増員して対応を速くすれば、満足度は上がるはずだ。」この結論が成り立つために必要な前提として最も重要なのはどれ?
正解: C) 満足度の高さは対応の速さそのものによるもので、その店舗の他の特徴(立地や品ぞろえなど)によるのではない。
『増員すれば満足度が上がる』と言うには、満足度の高さが対応の速さそのものによる(立地や品ぞろえなど店舗固有の他要因ではない)という前提が要ります(C)。もし満足度がそれらの別要因によるなら、増員して速くしても効果は出ません。Aはむしろ因果の解釈を複雑にし、B・Dは満足度が上がる論拠に直接必要ではありません。
Q14
ある学校が2つのクラスで新しい教え方を試した。導入後、両クラスとも平均点が上がった。しかし、新しい教え方を使わなかった他の3クラスでも、同じ時期に同程度に平均点が上がっていた。新しい教え方の効果について最も適切な推論はどれ?
正解: B) 他のクラスも同程度に上がったため、点数上昇は教え方以外の共通要因による可能性があり、新しい教え方の効果はこのデータからは確認できない。
新しい教え方を使わなかったクラスでも同じくらい上がったなら、上昇は学校全体の共通要因(試験が易しかった、学年全体の習熟など)による可能性が高く、教え方固有の効果はこのデータでは示せません(B)。比較対象が効いていないのに『証明された』(A)は早計、逆に『まったく効果がない』(C)も言い過ぎ、Dは都合の悪いデータの無視です。
Q15
「この規約は公正だと言える。なぜなら、公正な手続きで作られたからだ。ではなぜその手続きが公正だと言えるのか? この公正な規約を生み出したからだ。」この議論の主な誤りはどれ?
正解: D) 結論を根拠として使う堂々巡り(循環論法)になっている。
「規約が公正な根拠=手続きが公正」「手続きが公正な根拠=規約が公正」と、証明したい結論を根拠に用いており、論証が輪を描いています。これは循環論法(begging the question)です(D)。早まった一般化(A)、滑り坂(B)、論点そらし(C)とは異なります。
Q16
「学校は放課後の校庭開放をやめるべきだ」という主張について、賛否の根拠を比べる。この主張への反論として最も重みのある(決め手になりうる)のはどれ?
正解: B) この地域には子どもが安全に遊べる場所が他になく、開放をやめると多くの子どもが交通量の多い道路で遊ばざるを得ず、事故の危険が高まるというデータがある。
最も重い反論は、開放中止が『子どもの安全』という重大かつ具体的な不利益を招き、しかも代替の遊び場がないと示すものです(B)——中止で得られる利益と直接比較できる強い考慮です。Aは少数の好みで弱く、Cは提案者への人身攻撃、Dは『昔からそうだから』という伝統への訴えで、いずれも決め手になりません。
次に取り組むこと
間違えた設問の解説で「なぜその選択肢が最もよく支持されるか」をたどり直しましょう。
人身攻撃・誤った二分法・循環論法など、誤謬の型を区別する練習で取りこぼしをなくしましょう。
日々の記事や広告で、隠れた前提と根拠の強さを見抜く練習を続けましょう。
本診断はクリティカルシンキングの傾向を測る参考情報であり、能力を保証する公的資格ではありません。
発展途上レベル
議論を評価する土台はあります。証拠と前提の見分け方を整えれば、一段上のスコアが見えてきます。
もう一歩総合スコアと合格ライン
能力領域プロファイル
能力領域ごとのあなたのスコア(100点満点)
領域別の詳しい分析
議論が成り立つために言外に置かれている前提を見つける力です。「これが崩れたら結論も崩れる」条件を探すのが要点です。
与えられた証拠から結論がどこまで確実に言えるかを見極める力です。相関を因果と取り違えず、飛躍を避けるのが要点です。
日常の議論に潜む論理の欠陥を見抜く力です。人身攻撃・誤った二分法・循環論法などの型を知っておくと安定します。
ある根拠が主張にとって関連が高く強いか、それとも弱い・無関係かを判断する力です。逸話や人気より体系的な証拠を重く見るのが要点です。
あなたの強み
問題文を最後まで読み、選択肢を比べて考えられています。
明らかな人身攻撃や無関係な根拠には気づけています。
理解できた設問では、根拠をたどって妥当な結論に届いています。
伸びしろ
相関と因果の区別や、証拠から言える範囲の見極めで迷いが出ます。
言外の前提を見落とし、結論を急いで受け入れてしまうことがあります。
説得力のある言い回しや多数派の意見に引きずられることがあります。
詳しい分析
この診断はクリティカルシンキングを複数のサブスキルで測ります。あなたは発展途上レベルで、議論を評価する土台はできています。どのサブスキルに伸びしろがあるかは、上のプロファイルと設問ごとの正誤で確認できます。間違えた設問は、「主張」「根拠」「隠れた前提」を書き出し、その根拠が結論をどれだけ支えるかを一つずつ確かめてから解説を読み直すと、同じ型の誤りが減ります。
設問の解説
Q1
「傘を持って行こう。天気予報で雨だと言っていたから。」——この主張が成り立つために、話し手が当然の前提としているのはどれ?
正解: B) 天気予報はおおむね当たる(信頼できる)。
「予報で雨だから傘を持とう」と結論づけるには、その予報がある程度当たるという前提が要ります(B)。予報がまったく当てにならないなら、傘を持つ理由になりません。Aは『今すでに雨』とは言っておらず、Cは傘が最良の道具かどうかは論点でなく、Dも述べられていないので、いずれも議論が依存する前提ではありません。
Q2
「今朝、駐車場に停まっていた車を5台見たが、5台とも白い車だった。」この事実だけから最も適切に言えるのはどれ?
正解: D) 少なくとも今朝見たその5台は白い車だった。
確実に言えるのは、今朝見た5台が白かったという事実だけです(D)。たった5台から駐車場の規則(A)、地域の人気(B)、白以外の希少性(C)を断定するのは根拠不足で、少数の例からの飛躍です。
Q3
「あの評論家が環境政策を語っているが、彼自身が大きな車に乗っている。だから彼の主張は聞くに値しない。」この議論の問題点はどれ?
正解: A) 主張の中身ではなく、発言者の行いを理由に主張を退けている。
主張の当否は中身で判断すべきなのに、「発言者が大きな車に乗っているから」と発言者の行いを理由に退けています。これは人身攻撃(ad hominem、特に偽善を突くタイプ)です(A)。本人の行動と主張の正しさは別問題です。二者択一(B)、過度の一般化(C)、循環論法(D)は起きていません。
Q4
「この中古車はよく整備されている」という主張の根拠として、最も強い(関連性が高い)のはどれ?
正解: C) 整備記録簿があり、定期点検と部品交換の履歴がすべて残っている。
「よく整備されているか」を最も直接的に支えるのは、点検・交換の履歴が残る整備記録簿です(C)。Aの色の好み、Bの前所有者、Dの売り手の印象は、整備状態の証拠としては無関係か弱いものです。
Q5
「オフィスの照明をLEDに変えてから、社員の残業時間が減った。だから他の支社もLEDに変えるべきだ。」この主張が成り立つために、暗黙に前提とされているのはどれ?
正解: C) 残業時間が減ったのは、主に照明の変更によるものである。
『他の支社もLEDに変えるべき』という結論は、残業減が(業務量の変化など他の要因ではなく)照明の変更によってもたらされたという前提に依存します(C)。この前提が崩れれば、他支社で同じ効果が出る根拠も崩れます。A・B・Dは無くても結論は成立し得るので、議論が依存する前提ではありません。
Q6
「ある地域の調査で、飼い犬のいる家庭ほど、住人が近所付き合いに積極的な傾向があった。」この結果から最も慎重で適切な推論はどれ?
正解: B) 犬の飼育と近所付き合いには関連が見られるが、これだけでは原因と結果は決められない。
相関は因果を意味しません。もともと外向的な人が犬を飼いやすい、という逆や共通要因の可能性があり、この調査だけでは因果を断定できません(B)。Aは因果を先取りし、Dは『必ず』と傾向を確実な事実に強め、Cは結果を逆にしており、いずれも過剰です。
Q7
「この投資法は確実に儲かる。有名な投資家が『良い方法だ』と一言コメントしていたからだ。」この議論の誤りに最も近いのはどれ?
正解: D) 分野が必ずしも一致しない有名人の一言を、確実さの根拠として扱っている。
有名な投資家であっても、一言のコメントが『確実に儲かる』ことを保証するわけではありません。裏付けとなるデータや条件を示さず、権威(有名人の肩書き)に頼っています。これは不適切な権威への訴えです(D)。二者択一(A)、論点すり替え(B)、多数への訴え(C)は使われていません。
Q8
「この会社は新しいオフィスを都心に移転すべきだ」という主張への反論として、最も的確に反論になっているのはどれ?
正解: A) 社員アンケートで大半が現在の立地を選んだ理由が通勤時間の短さで、都心移転は多くの社員の通勤を大幅に長くするというデータがある。
『都心へ移転すべき』への反論として最も的確なのは、移転が多くの社員の通勤を大幅に悪化させるという具体的で重大な不利益をデータで示すものです(A)。これは移転の妥当性を直接弱めます。Bは賛否があるだけで論拠にならず、Cは提案者への人身攻撃、Dは漠然とした将来予測で、いずれも反論として弱いです。
Q9
「このパスワードは絶対に破られない。なぜなら、これまで何度も不正アクセスを試されたが、一度も突破されなかったからだ。」この主張が成り立つために前提とされているのはどれ?
正解: B) これまで試された攻撃の手口が、将来あり得る手口をすべて代表している。
「これまで突破されなかった→絶対に破られない」と言い切るには、過去に試された攻撃が将来のあらゆる手口を代表している(今後も新しい手口は現れない)という前提が必要です(B)。この前提が崩れれば、未知の手口で破られる可能性が残ります。A・C・Dは無くても結論の論理は変わらず、依存する前提ではありません。
Q10
「この夏、この街ではエアコンの販売台数と熱中症の搬送件数が、どちらも去年より大きく増えた。」この事実から言えるのはどれ?
正解: C) エアコンの販売と熱中症の搬送がともに増えたという以上のことは、これだけでは言えない。
2つの数がともに増えたという事実だけでは、その理由(猛暑という共通要因など複数あり得る)は特定できません。慎重に言えるのは事実そのものだけです(C)。AとBは相関を因果と取り違え(実際は猛暑が両方を押し上げた可能性が高い)、Dは根拠のない推測で、いずれも飛躍です。
Q11
「今の制度を少しでも見直すべきではない。一度手をつければ、次々と例外が認められ、やがて制度そのものが崩壊してしまうからだ。」この議論の誤りに最も近いのはどれ?
正解: A) 小さな一歩が、根拠なく必ず極端な結末に至ると決めつけている。
「少し見直す→次々と例外→制度の崩壊」と、最初の小さな一歩が必然的に極端な結末に至ると、途中の因果を示さずに決めつけています。これは滑り坂(slippery slope)です(A)。人身攻撃(B)、循環論法(C)、多数への訴え(D)とは異なります。
Q12
「この教材を使うと英語の点数が上がる」という主張を支える根拠として、最も強いのはどれ?
正解: B) 多数の学習者を無作為に2群に分け、片方だけこの教材を使わせた比較試験で、使った群の点数が有意に高かった。
最も強い根拠は、無作為に群を分けて比較した対照試験という体系的な証拠です(B)——他の要因の影響を切り分けて教材の効果を示せます。Aは1例のみ(逸話)、Cは多数の意見(衆人に訴える)、Dは無関係な有名人(不適切な権威)で、いずれも弱い根拠です。
Q13
「顧客満足度の調査で、対応が速い店舗ほど満足度が高かった。だから全店舗でスタッフを増員して対応を速くすれば、満足度は上がるはずだ。」この結論が成り立つために必要な前提として最も重要なのはどれ?
正解: C) 満足度の高さは対応の速さそのものによるもので、その店舗の他の特徴(立地や品ぞろえなど)によるのではない。
『増員すれば満足度が上がる』と言うには、満足度の高さが対応の速さそのものによる(立地や品ぞろえなど店舗固有の他要因ではない)という前提が要ります(C)。もし満足度がそれらの別要因によるなら、増員して速くしても効果は出ません。Aはむしろ因果の解釈を複雑にし、B・Dは満足度が上がる論拠に直接必要ではありません。
Q14
ある学校が2つのクラスで新しい教え方を試した。導入後、両クラスとも平均点が上がった。しかし、新しい教え方を使わなかった他の3クラスでも、同じ時期に同程度に平均点が上がっていた。新しい教え方の効果について最も適切な推論はどれ?
正解: B) 他のクラスも同程度に上がったため、点数上昇は教え方以外の共通要因による可能性があり、新しい教え方の効果はこのデータからは確認できない。
新しい教え方を使わなかったクラスでも同じくらい上がったなら、上昇は学校全体の共通要因(試験が易しかった、学年全体の習熟など)による可能性が高く、教え方固有の効果はこのデータでは示せません(B)。比較対象が効いていないのに『証明された』(A)は早計、逆に『まったく効果がない』(C)も言い過ぎ、Dは都合の悪いデータの無視です。
Q15
「この規約は公正だと言える。なぜなら、公正な手続きで作られたからだ。ではなぜその手続きが公正だと言えるのか? この公正な規約を生み出したからだ。」この議論の主な誤りはどれ?
正解: D) 結論を根拠として使う堂々巡り(循環論法)になっている。
「規約が公正な根拠=手続きが公正」「手続きが公正な根拠=規約が公正」と、証明したい結論を根拠に用いており、論証が輪を描いています。これは循環論法(begging the question)です(D)。早まった一般化(A)、滑り坂(B)、論点そらし(C)とは異なります。
Q16
「学校は放課後の校庭開放をやめるべきだ」という主張について、賛否の根拠を比べる。この主張への反論として最も重みのある(決め手になりうる)のはどれ?
正解: B) この地域には子どもが安全に遊べる場所が他になく、開放をやめると多くの子どもが交通量の多い道路で遊ばざるを得ず、事故の危険が高まるというデータがある。
最も重い反論は、開放中止が『子どもの安全』という重大かつ具体的な不利益を招き、しかも代替の遊び場がないと示すものです(B)——中止で得られる利益と直接比較できる強い考慮です。Aは少数の好みで弱く、Cは提案者への人身攻撃、Dは『昔からそうだから』という伝統への訴えで、いずれも決め手になりません。
次に取り組むこと
議論を「主張・根拠・隠れた前提」に分けて書き出す練習をしましょう。
選択肢を「よく支持される/もっともらしいだけ/無関係」の3つに仕分けましょう。
相関と因果を区別する例題を、まずは時間無制限でていねいに解きましょう。
本診断はクリティカルシンキングの傾向を測る参考情報であり、能力を保証する公的資格ではありません。
基礎固めレベル
まずは基礎から。議論を「主張」と「根拠」に分けて眺める習慣がつくと、評価はぐっと安定します。
もう一歩総合スコアと合格ライン
能力領域プロファイル
能力領域ごとのあなたのスコア(100点満点)
領域別の詳しい分析
議論が成り立つために言外に置かれている前提を見つける力です。「これが崩れたら結論も崩れる」条件を探すのが要点です。
与えられた証拠から結論がどこまで確実に言えるかを見極める力です。相関を因果と取り違えず、飛躍を避けるのが要点です。
日常の議論に潜む論理の欠陥を見抜く力です。人身攻撃・誤った二分法・循環論法などの型を知っておくと安定します。
ある根拠が主張にとって関連が高く強いか、それとも弱い・無関係かを判断する力です。逸話や人気より体系的な証拠を重く見るのが要点です。
あなたの強み
最後まで取り組む姿勢があり、ここから積み上げられます。
身近な話題の設問では、状況を読み取れています。
解説を読み返せば、考え方をつかみ直せます。
伸びしろ
主張と、それを支える根拠を切り分けるところに不確かさが出やすいです。
相関と因果の違いや、言外の前提の存在に気づきにくいことがあります。
もっともらしい言い回しや多数派の意見を、そのまま根拠として受け取ってしまうことがあります。
詳しい分析
この診断はクリティカルシンキングを複数のサブスキルで測ります。今回は基礎固めレベルですが、これは能力の限界ではなく、議論の見取り図にまだ慣れていないサインです。どのサブスキルから始めるとよいかは、上のプロファイルと設問ごとの正誤で確認できます。まずは間違えた設問の解説を音読し、「これは主張か、それとも根拠か」を一文ずつ確かめる——この練習から始めると、土台が安定します。
設問の解説
Q1
「傘を持って行こう。天気予報で雨だと言っていたから。」——この主張が成り立つために、話し手が当然の前提としているのはどれ?
正解: B) 天気予報はおおむね当たる(信頼できる)。
「予報で雨だから傘を持とう」と結論づけるには、その予報がある程度当たるという前提が要ります(B)。予報がまったく当てにならないなら、傘を持つ理由になりません。Aは『今すでに雨』とは言っておらず、Cは傘が最良の道具かどうかは論点でなく、Dも述べられていないので、いずれも議論が依存する前提ではありません。
Q2
「今朝、駐車場に停まっていた車を5台見たが、5台とも白い車だった。」この事実だけから最も適切に言えるのはどれ?
正解: D) 少なくとも今朝見たその5台は白い車だった。
確実に言えるのは、今朝見た5台が白かったという事実だけです(D)。たった5台から駐車場の規則(A)、地域の人気(B)、白以外の希少性(C)を断定するのは根拠不足で、少数の例からの飛躍です。
Q3
「あの評論家が環境政策を語っているが、彼自身が大きな車に乗っている。だから彼の主張は聞くに値しない。」この議論の問題点はどれ?
正解: A) 主張の中身ではなく、発言者の行いを理由に主張を退けている。
主張の当否は中身で判断すべきなのに、「発言者が大きな車に乗っているから」と発言者の行いを理由に退けています。これは人身攻撃(ad hominem、特に偽善を突くタイプ)です(A)。本人の行動と主張の正しさは別問題です。二者択一(B)、過度の一般化(C)、循環論法(D)は起きていません。
Q4
「この中古車はよく整備されている」という主張の根拠として、最も強い(関連性が高い)のはどれ?
正解: C) 整備記録簿があり、定期点検と部品交換の履歴がすべて残っている。
「よく整備されているか」を最も直接的に支えるのは、点検・交換の履歴が残る整備記録簿です(C)。Aの色の好み、Bの前所有者、Dの売り手の印象は、整備状態の証拠としては無関係か弱いものです。
Q5
「オフィスの照明をLEDに変えてから、社員の残業時間が減った。だから他の支社もLEDに変えるべきだ。」この主張が成り立つために、暗黙に前提とされているのはどれ?
正解: C) 残業時間が減ったのは、主に照明の変更によるものである。
『他の支社もLEDに変えるべき』という結論は、残業減が(業務量の変化など他の要因ではなく)照明の変更によってもたらされたという前提に依存します(C)。この前提が崩れれば、他支社で同じ効果が出る根拠も崩れます。A・B・Dは無くても結論は成立し得るので、議論が依存する前提ではありません。
Q6
「ある地域の調査で、飼い犬のいる家庭ほど、住人が近所付き合いに積極的な傾向があった。」この結果から最も慎重で適切な推論はどれ?
正解: B) 犬の飼育と近所付き合いには関連が見られるが、これだけでは原因と結果は決められない。
相関は因果を意味しません。もともと外向的な人が犬を飼いやすい、という逆や共通要因の可能性があり、この調査だけでは因果を断定できません(B)。Aは因果を先取りし、Dは『必ず』と傾向を確実な事実に強め、Cは結果を逆にしており、いずれも過剰です。
Q7
「この投資法は確実に儲かる。有名な投資家が『良い方法だ』と一言コメントしていたからだ。」この議論の誤りに最も近いのはどれ?
正解: D) 分野が必ずしも一致しない有名人の一言を、確実さの根拠として扱っている。
有名な投資家であっても、一言のコメントが『確実に儲かる』ことを保証するわけではありません。裏付けとなるデータや条件を示さず、権威(有名人の肩書き)に頼っています。これは不適切な権威への訴えです(D)。二者択一(A)、論点すり替え(B)、多数への訴え(C)は使われていません。
Q8
「この会社は新しいオフィスを都心に移転すべきだ」という主張への反論として、最も的確に反論になっているのはどれ?
正解: A) 社員アンケートで大半が現在の立地を選んだ理由が通勤時間の短さで、都心移転は多くの社員の通勤を大幅に長くするというデータがある。
『都心へ移転すべき』への反論として最も的確なのは、移転が多くの社員の通勤を大幅に悪化させるという具体的で重大な不利益をデータで示すものです(A)。これは移転の妥当性を直接弱めます。Bは賛否があるだけで論拠にならず、Cは提案者への人身攻撃、Dは漠然とした将来予測で、いずれも反論として弱いです。
Q9
「このパスワードは絶対に破られない。なぜなら、これまで何度も不正アクセスを試されたが、一度も突破されなかったからだ。」この主張が成り立つために前提とされているのはどれ?
正解: B) これまで試された攻撃の手口が、将来あり得る手口をすべて代表している。
「これまで突破されなかった→絶対に破られない」と言い切るには、過去に試された攻撃が将来のあらゆる手口を代表している(今後も新しい手口は現れない)という前提が必要です(B)。この前提が崩れれば、未知の手口で破られる可能性が残ります。A・C・Dは無くても結論の論理は変わらず、依存する前提ではありません。
Q10
「この夏、この街ではエアコンの販売台数と熱中症の搬送件数が、どちらも去年より大きく増えた。」この事実から言えるのはどれ?
正解: C) エアコンの販売と熱中症の搬送がともに増えたという以上のことは、これだけでは言えない。
2つの数がともに増えたという事実だけでは、その理由(猛暑という共通要因など複数あり得る)は特定できません。慎重に言えるのは事実そのものだけです(C)。AとBは相関を因果と取り違え(実際は猛暑が両方を押し上げた可能性が高い)、Dは根拠のない推測で、いずれも飛躍です。
Q11
「今の制度を少しでも見直すべきではない。一度手をつければ、次々と例外が認められ、やがて制度そのものが崩壊してしまうからだ。」この議論の誤りに最も近いのはどれ?
正解: A) 小さな一歩が、根拠なく必ず極端な結末に至ると決めつけている。
「少し見直す→次々と例外→制度の崩壊」と、最初の小さな一歩が必然的に極端な結末に至ると、途中の因果を示さずに決めつけています。これは滑り坂(slippery slope)です(A)。人身攻撃(B)、循環論法(C)、多数への訴え(D)とは異なります。
Q12
「この教材を使うと英語の点数が上がる」という主張を支える根拠として、最も強いのはどれ?
正解: B) 多数の学習者を無作為に2群に分け、片方だけこの教材を使わせた比較試験で、使った群の点数が有意に高かった。
最も強い根拠は、無作為に群を分けて比較した対照試験という体系的な証拠です(B)——他の要因の影響を切り分けて教材の効果を示せます。Aは1例のみ(逸話)、Cは多数の意見(衆人に訴える)、Dは無関係な有名人(不適切な権威)で、いずれも弱い根拠です。
Q13
「顧客満足度の調査で、対応が速い店舗ほど満足度が高かった。だから全店舗でスタッフを増員して対応を速くすれば、満足度は上がるはずだ。」この結論が成り立つために必要な前提として最も重要なのはどれ?
正解: C) 満足度の高さは対応の速さそのものによるもので、その店舗の他の特徴(立地や品ぞろえなど)によるのではない。
『増員すれば満足度が上がる』と言うには、満足度の高さが対応の速さそのものによる(立地や品ぞろえなど店舗固有の他要因ではない)という前提が要ります(C)。もし満足度がそれらの別要因によるなら、増員して速くしても効果は出ません。Aはむしろ因果の解釈を複雑にし、B・Dは満足度が上がる論拠に直接必要ではありません。
Q14
ある学校が2つのクラスで新しい教え方を試した。導入後、両クラスとも平均点が上がった。しかし、新しい教え方を使わなかった他の3クラスでも、同じ時期に同程度に平均点が上がっていた。新しい教え方の効果について最も適切な推論はどれ?
正解: B) 他のクラスも同程度に上がったため、点数上昇は教え方以外の共通要因による可能性があり、新しい教え方の効果はこのデータからは確認できない。
新しい教え方を使わなかったクラスでも同じくらい上がったなら、上昇は学校全体の共通要因(試験が易しかった、学年全体の習熟など)による可能性が高く、教え方固有の効果はこのデータでは示せません(B)。比較対象が効いていないのに『証明された』(A)は早計、逆に『まったく効果がない』(C)も言い過ぎ、Dは都合の悪いデータの無視です。
Q15
「この規約は公正だと言える。なぜなら、公正な手続きで作られたからだ。ではなぜその手続きが公正だと言えるのか? この公正な規約を生み出したからだ。」この議論の主な誤りはどれ?
正解: D) 結論を根拠として使う堂々巡り(循環論法)になっている。
「規約が公正な根拠=手続きが公正」「手続きが公正な根拠=規約が公正」と、証明したい結論を根拠に用いており、論証が輪を描いています。これは循環論法(begging the question)です(D)。早まった一般化(A)、滑り坂(B)、論点そらし(C)とは異なります。
Q16
「学校は放課後の校庭開放をやめるべきだ」という主張について、賛否の根拠を比べる。この主張への反論として最も重みのある(決め手になりうる)のはどれ?
正解: B) この地域には子どもが安全に遊べる場所が他になく、開放をやめると多くの子どもが交通量の多い道路で遊ばざるを得ず、事故の危険が高まるというデータがある。
最も重い反論は、開放中止が『子どもの安全』という重大かつ具体的な不利益を招き、しかも代替の遊び場がないと示すものです(B)——中止で得られる利益と直接比較できる強い考慮です。Aは少数の好みで弱く、Cは提案者への人身攻撃、Dは『昔からそうだから』という伝統への訴えで、いずれも決め手になりません。
次に取り組むこと
身近なニュースや会話で、「主張」と「根拠」を一つずつ指さして分ける練習から始めましょう。
「その根拠は主張を本当に支えているか」を口に出して確かめましょう。
やさしい設問を1日3問、答え合わせと解説の音読をセットで続けましょう。
本診断はクリティカルシンキングの傾向を測る参考情報であり、能力を保証する公的資格ではありません。
こんな方におすすめ
根拠を見抜く力・議論を評価する力を鍛えたい人、仕事や学習で情報を批判的に読み解きたい人。
結果の見方
総合スコアと到達レベル、4つのサブスキルプロファイル、設問ごとの正誤と解説、強みと伸びしろ、次に取り組む学習ステップを表示します。
このアセスメントは 1 セクション、16 問です。
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