根拠と前提を見極めて議論を評価する、安定したクリティカルシンキングです。
クリティカルシンキング診断 Vol.1
クリティカルシンキングを、前提の認識・推論の評価・誤謬の発見・論拠の評価の4サブスキル16問で数値化。日常の議論・証拠・隠れた前提を題材に、正誤採点で総合スコアと到達レベルを判定し、サブスキル別の到達度、設問ごとの正誤と解説、強み・伸びしろ、学習ステップを提示します。
前提の認識・推論の評価・誤謬の発見・論拠の評価の4つのサブスキルを16問で測る、現実世界の議論を扱うクリティカルシンキング診断です。正誤を採点して総合スコアと到達レベルを判定し、サブスキル別プロファイル、設問ごとの正誤と解説、強み・伸びしろ、学習プランを表示します。所要5〜8分。
この診断で何が分かるか
テスト結果
16問の正誤から判定した到達レベル
評価の土台はあります。証拠と前提の見分け方を整えると伸びます。
議論の見取り図に慣れることから。主張と根拠を分ける習慣で安定します。
結果レポートの例
習熟レベル
証拠と前提を見極め、議論の強さを冷静に評価する力が安定しています。
合格総合スコアと合格ライン
能力領域プロファイル
能力領域ごとのあなたのスコア(100点満点)
領域別の詳しい分析
議論が成り立つために言外に置かれている前提を見つける力です。「これが崩れたら結論も崩れる」条件を探すのが要点です。
与えられた証拠から結論がどこまで確実に言えるかを見極める力です。相関を因果と取り違えず、飛躍を避けるのが要点です。
日常の議論に潜む論理の欠陥を見抜く力です。人身攻撃・誤った二分法・循環論法などの型を知っておくと安定します。
ある根拠が主張にとって関連が高く強いか、それとも弱い・無関係かを判断する力です。逸話や人気より体系的な証拠を重く見るのが要点です。
あなたの強み
主張の中身と、それを支える根拠の強さを切り分けて考えられています。
相関と因果を区別し、証拠から言える範囲を見極められています。
議論に潜む隠れた前提や誤謬に気づく目が働いています。
次の挑戦
全問正解、お見事です。次はより入り組んだ、拮抗する論拠を比べる問題に挑戦しましょう。
日々読むニュースや広告で、隠れた前提と誤謬を一つ見つける習慣をつけましょう。
自分の意見にも同じ批判の目を向け、反対の立場から根拠を検討してみましょう。
詳しい分析
この診断はクリティカルシンキングを複数のサブスキルで測ります。あなたは習熟レベルに到達し、前提を見抜き、証拠から言える範囲を見極めて議論を評価する力が安定しています。各サブスキルの得意・不得意は、上のプロファイルと設問ごとの正誤でそのまま確認できます。取りこぼした設問があれば、その解説で「なぜその選択肢が最もよく支持されるか」をたどり直すと、次は満点が狙えます。もっともらしい言い回しや多数派・権威への訴えに引きずられないことを意識し続けましょう。
設問の解説
Q1
「この道を行けば駅に着く。だから急ごう。」——この主張が成り立つために、話し手が当然の前提としているのはどれ?
正解: C) 私たちは駅に行きたい(行く必要がある)。
「だから急ごう」という結論は、そもそも駅に行きたい/行く必要があることを前提にして初めて意味を持ちます(C)。行きたくないなら急ぐ理由がありません。Aは述べられておらず、Bは『この道で着く』からは導けず、Dも最短だとは言っていないので、いずれも議論が依存する前提ではありません。
Q2
「この店を出てきた3人に聞いたら、全員がラーメンを注文していた。」この事実だけから最も適切に言えるのはどれ?
正解: B) 少なくともこの3人はラーメンを注文した。
確実に言えるのは、聞いた3人がラーメンを注文したという事実だけです(B)。たった3人から店全体(Aの『しか売っていない』、Cの『大半』、Dの『ラーメン店』)を断定するのは根拠不足で、少数の例からの飛躍です。
Q3
「その健康法を批判するなんて、あの人は医者でもないただの素人だ。だから彼の言うことは間違っている。」この議論の問題点はどれ?
正解: D) 主張の中身ではなく、発言者の属性を攻撃している。
主張の正しさは中身で判断すべきなのに、「素人だから間違い」と発言者の属性を理由にしています。これは人身攻撃(ad hominem)です(D)。相手が素人でも主張が正しいことはあり得ます。Cの二者択一やAの証拠過多は起きていません。
Q4
「この橋は安全だ」という主張の根拠として、最も強い(関連性が高い)のはどれ?
正解: A) 先月、専門の検査機関が耐荷重を測定し、基準を十分に満たしていた。
「安全か」を最も直接的に支えるのは、専門機関による耐荷重の検査結果です(A)。Bの親しみやすさ、Cの見た目、Dの『事故を聞かない』(伝聞・無知に基づく)は、いずれも構造的な安全性の証拠としては弱いか無関係です。
Q5
「新しい広告を出してから、売上が伸びた。だから広告に予算を増やすべきだ。」この主張が成り立つために、暗黙に前提とされているのはどれ?
正解: B) 売上が伸びたのは、主にその広告のおかげである。
『広告に予算を増やすべき』という結論は、売上増が(季節要因や他の施策ではなく)その広告によってもたらされたという前提に依存します(B)。この前提が崩れれば、増額の根拠も崩れます。A・C・Dは無くても結論は成立し得るので、議論が依存する前提ではありません。
Q6
「調査では、朝食を食べる子どもほど成績が良い傾向があった。」この結果から最も慎重で適切な推論はどれ?
正解: C) 朝食と成績には関連が見られるが、これだけでは原因と結果は決められない。
相関は因果を意味しません。家庭環境など他の要因が両方に影響している可能性があり、この調査だけでは因果を断定できません(C)。Aは因果を先取りし、Dは『必ず』と傾向を確実な事実に強め、Bは結果を逆にしており、いずれも過剰です。
Q7
「このサプリはよく効く。なぜなら、たくさんの人が買っていて売れ筋ランキング1位だからだ。」この議論の誤りに最も近いのはどれ?
正解: A) 多くの人が支持していることを、効果がある証拠として扱っている。
「売れている=効く」は、人気(多数)を効果の証拠と取り違える『衆人に訴える論証(bandwagon)』です(A)。売れ行きは宣伝や価格でも決まり、効果を保証しません。専門家の意見(B)や論点すり替え(C)、二者択一(D)は使われていません。
Q8
「この街に新しい図書館を作るべきだ」という主張への反論として、最も的確に反論になっているのはどれ?
正解: D) この街は既に3つの図書館があり、いずれも利用率が低いというデータがある。
『新設すべき』への反論として最も的確なのは、既に図書館が足りていて需要が低いことを示すデータです(D)。これは新設の必要性を直接弱めます。Aは提案者への人身攻撃、Bは賛否があるだけで論拠にならず、Cは漠然とした将来予測で、いずれも反論として弱いです。
Q9
「この機械は必ず正常に動く。なぜなら、毎朝の点検で異常は見つからなかったからだ。」この主張が成り立つために前提とされているのはどれ?
正解: D) 点検で見つからない異常は起こらない(点検はあらゆる異常を検出できる)。
「異常が見つからない→必ず正常」と言い切るには、点検があらゆる異常を検出できる(見逃しがない)という前提が必要です(D)。この前提が崩れれば、点検を通っても異常が潜む可能性が残ります。A・B・Cは無くても結論の論理は変わらず、依存する前提ではありません。
Q10
「今年、この地域では傘の売上とアイスクリームの売上が、どちらも去年より大きく伸びた。」この事実から言えるのはどれ?
正解: A) 傘とアイスの売上がともに増えたという以上のことは、これだけでは言えない。
2つの売上がともに増えたという事実だけでは、その理由(人口増、景気、天候など複数あり得る)は特定できません。慎重に言えるのは事実そのものだけです(A)。Bは相関を因果と取り違え、Cは根拠がなく、Dは前提にない天候を推測しており、いずれも飛躍です。
Q11
「私の提案に賛成しないのなら、あなたはこのチームの成功を望んでいないということだ。」この議論の誤りはどれ?
正解: B) 『賛成』か『成功を望まない』かの二択しかないように見せている。
提案に反対しつつチームの成功を望む立場(別のより良い案があるなど)もあり得るのに、選択肢を2つだけに狭めています。これは誤った二分法(false dilemma)です(B)。人身攻撃(C)や循環論法(D)、過度の一般化(A)とは異なります。
Q12
「毎日30分歩くと健康に良い」という主張を支える根拠として、最も強いのはどれ?
正解: C) 数万人を数年間追跡した複数の研究で、日々の適度な歩行が病気のリスク低下と関連していた。
最も強い根拠は、大人数を長期に追跡した複数の研究という体系的な証拠です(C)。Aは1例のみ(逸話)、Bは多数の意見(衆人に訴える)、Dは無関係な有名人の話(不適切な権威)で、いずれも一般的な主張の根拠としては弱いです。
Q13
「社員満足度の調査で、在宅勤務を選べる部署ほど満足度が高かった。だから全社で在宅勤務を導入すれば、満足度は上がるはずだ。」この結論が成り立つために必要な前提として最も重要なのはどれ?
正解: B) 満足度の高さは在宅勤務そのものによるもので、その部署の他の特徴(仕事内容など)によるのではない。
『導入すれば満足度が上がる』と言うには、満足度の高さが在宅勤務そのものによる(その部署固有の他要因ではない)という前提が要ります(B)。もし満足度が仕事内容など別の特徴によるなら、全社導入しても効果は出ません。Aはむしろ結論を弱め、C・Dは満足度が上がる論拠に直接必要ではありません。
Q14
ある町で防犯カメラを設置したところ、翌年その地区の犯罪件数が減った。同じ年、隣の(カメラのない)地区でも犯罪は同じくらい減っていた。カメラの効果について最も適切な推論はどれ?
正解: D) 両地区で同程度に減ったため、減少はカメラ以外の共通要因による可能性があり、カメラの効果はこのデータからは確認できない。
カメラのない隣の地区でも同じくらい減ったなら、減少は町全体の共通要因(景気や別の対策など)による可能性が高く、カメラ固有の効果はこのデータでは示せません(D)。比較対象(対照)が効いていないのに『証明された』(A)と言うのは早計で、逆に『効果はまったくない』(B)も言い過ぎ、Cは都合の悪いデータを無視しています。
Q15
「この方針は正しい。なぜなら、信頼できる専門家がそう言っているからだ。ではなぜその専門家は信頼できるのか? 彼がこの正しい方針を支持しているからだ。」この議論の主な誤りはどれ?
正解: C) 結論を根拠として使う堂々巡り(循環論法)になっている。
「方針が正しい根拠=専門家の信頼」「専門家が信頼できる根拠=方針が正しい」と、証明したい結論を根拠に用いており、論証が輪を描いています。これは循環論法(begging the question)です(C)。早まった一般化(A)、論点そらし(B)、滑り坂(D)とは異なります。
Q16
「市は新しい公園を作るために、古い駐車場を廃止すべきだ」という主張について、賛否の根拠を比べる。この主張への反論として最も重みのある(決め手になりうる)のはどれ?
正解: A) その駐車場は近隣の病院の緊急搬送に不可欠で、代わりの用地がなく、廃止すると救急対応が滞る恐れがある。
最も重い反論は、廃止が救急対応という重大かつ具体的な不利益を招き、しかも代替がないと示すものです(A)——利益(公園)と直接比較できる強い考慮です。Bは少数の好みで弱く、Cは人身攻撃、Dは『昔からそうだから』という伝統への訴え(現状維持の誤謬)で、いずれも決め手になりません。
次に取り組むこと
間違えた設問の解説で「なぜその選択肢が最もよく支持されるか」をたどり直しましょう。
人身攻撃・誤った二分法・循環論法など、誤謬の型を区別する練習で取りこぼしをなくしましょう。
日々の記事や広告で、隠れた前提と根拠の強さを見抜く練習を続けましょう。
本診断はクリティカルシンキングの傾向を測る参考情報であり、能力を保証する公的資格ではありません。
発展途上レベル
議論を評価する土台はあります。証拠と前提の見分け方を整えれば、一段上のスコアが見えてきます。
もう一歩総合スコアと合格ライン
能力領域プロファイル
能力領域ごとのあなたのスコア(100点満点)
領域別の詳しい分析
議論が成り立つために言外に置かれている前提を見つける力です。「これが崩れたら結論も崩れる」条件を探すのが要点です。
与えられた証拠から結論がどこまで確実に言えるかを見極める力です。相関を因果と取り違えず、飛躍を避けるのが要点です。
日常の議論に潜む論理の欠陥を見抜く力です。人身攻撃・誤った二分法・循環論法などの型を知っておくと安定します。
ある根拠が主張にとって関連が高く強いか、それとも弱い・無関係かを判断する力です。逸話や人気より体系的な証拠を重く見るのが要点です。
あなたの強み
問題文を最後まで読み、選択肢を比べて考えられています。
明らかな人身攻撃や無関係な根拠には気づけています。
理解できた設問では、根拠をたどって妥当な結論に届いています。
伸びしろ
相関と因果の区別や、証拠から言える範囲の見極めで迷いが出ます。
言外の前提を見落とし、結論を急いで受け入れてしまうことがあります。
説得力のある言い回しや多数派の意見に引きずられることがあります。
詳しい分析
この診断はクリティカルシンキングを複数のサブスキルで測ります。あなたは発展途上レベルで、議論を評価する土台はできています。どのサブスキルに伸びしろがあるかは、上のプロファイルと設問ごとの正誤で確認できます。間違えた設問は、「主張」「根拠」「隠れた前提」を書き出し、その根拠が結論をどれだけ支えるかを一つずつ確かめてから解説を読み直すと、同じ型の誤りが減ります。
設問の解説
Q1
「この道を行けば駅に着く。だから急ごう。」——この主張が成り立つために、話し手が当然の前提としているのはどれ?
正解: C) 私たちは駅に行きたい(行く必要がある)。
「だから急ごう」という結論は、そもそも駅に行きたい/行く必要があることを前提にして初めて意味を持ちます(C)。行きたくないなら急ぐ理由がありません。Aは述べられておらず、Bは『この道で着く』からは導けず、Dも最短だとは言っていないので、いずれも議論が依存する前提ではありません。
Q2
「この店を出てきた3人に聞いたら、全員がラーメンを注文していた。」この事実だけから最も適切に言えるのはどれ?
正解: B) 少なくともこの3人はラーメンを注文した。
確実に言えるのは、聞いた3人がラーメンを注文したという事実だけです(B)。たった3人から店全体(Aの『しか売っていない』、Cの『大半』、Dの『ラーメン店』)を断定するのは根拠不足で、少数の例からの飛躍です。
Q3
「その健康法を批判するなんて、あの人は医者でもないただの素人だ。だから彼の言うことは間違っている。」この議論の問題点はどれ?
正解: D) 主張の中身ではなく、発言者の属性を攻撃している。
主張の正しさは中身で判断すべきなのに、「素人だから間違い」と発言者の属性を理由にしています。これは人身攻撃(ad hominem)です(D)。相手が素人でも主張が正しいことはあり得ます。Cの二者択一やAの証拠過多は起きていません。
Q4
「この橋は安全だ」という主張の根拠として、最も強い(関連性が高い)のはどれ?
正解: A) 先月、専門の検査機関が耐荷重を測定し、基準を十分に満たしていた。
「安全か」を最も直接的に支えるのは、専門機関による耐荷重の検査結果です(A)。Bの親しみやすさ、Cの見た目、Dの『事故を聞かない』(伝聞・無知に基づく)は、いずれも構造的な安全性の証拠としては弱いか無関係です。
Q5
「新しい広告を出してから、売上が伸びた。だから広告に予算を増やすべきだ。」この主張が成り立つために、暗黙に前提とされているのはどれ?
正解: B) 売上が伸びたのは、主にその広告のおかげである。
『広告に予算を増やすべき』という結論は、売上増が(季節要因や他の施策ではなく)その広告によってもたらされたという前提に依存します(B)。この前提が崩れれば、増額の根拠も崩れます。A・C・Dは無くても結論は成立し得るので、議論が依存する前提ではありません。
Q6
「調査では、朝食を食べる子どもほど成績が良い傾向があった。」この結果から最も慎重で適切な推論はどれ?
正解: C) 朝食と成績には関連が見られるが、これだけでは原因と結果は決められない。
相関は因果を意味しません。家庭環境など他の要因が両方に影響している可能性があり、この調査だけでは因果を断定できません(C)。Aは因果を先取りし、Dは『必ず』と傾向を確実な事実に強め、Bは結果を逆にしており、いずれも過剰です。
Q7
「このサプリはよく効く。なぜなら、たくさんの人が買っていて売れ筋ランキング1位だからだ。」この議論の誤りに最も近いのはどれ?
正解: A) 多くの人が支持していることを、効果がある証拠として扱っている。
「売れている=効く」は、人気(多数)を効果の証拠と取り違える『衆人に訴える論証(bandwagon)』です(A)。売れ行きは宣伝や価格でも決まり、効果を保証しません。専門家の意見(B)や論点すり替え(C)、二者択一(D)は使われていません。
Q8
「この街に新しい図書館を作るべきだ」という主張への反論として、最も的確に反論になっているのはどれ?
正解: D) この街は既に3つの図書館があり、いずれも利用率が低いというデータがある。
『新設すべき』への反論として最も的確なのは、既に図書館が足りていて需要が低いことを示すデータです(D)。これは新設の必要性を直接弱めます。Aは提案者への人身攻撃、Bは賛否があるだけで論拠にならず、Cは漠然とした将来予測で、いずれも反論として弱いです。
Q9
「この機械は必ず正常に動く。なぜなら、毎朝の点検で異常は見つからなかったからだ。」この主張が成り立つために前提とされているのはどれ?
正解: D) 点検で見つからない異常は起こらない(点検はあらゆる異常を検出できる)。
「異常が見つからない→必ず正常」と言い切るには、点検があらゆる異常を検出できる(見逃しがない)という前提が必要です(D)。この前提が崩れれば、点検を通っても異常が潜む可能性が残ります。A・B・Cは無くても結論の論理は変わらず、依存する前提ではありません。
Q10
「今年、この地域では傘の売上とアイスクリームの売上が、どちらも去年より大きく伸びた。」この事実から言えるのはどれ?
正解: A) 傘とアイスの売上がともに増えたという以上のことは、これだけでは言えない。
2つの売上がともに増えたという事実だけでは、その理由(人口増、景気、天候など複数あり得る)は特定できません。慎重に言えるのは事実そのものだけです(A)。Bは相関を因果と取り違え、Cは根拠がなく、Dは前提にない天候を推測しており、いずれも飛躍です。
Q11
「私の提案に賛成しないのなら、あなたはこのチームの成功を望んでいないということだ。」この議論の誤りはどれ?
正解: B) 『賛成』か『成功を望まない』かの二択しかないように見せている。
提案に反対しつつチームの成功を望む立場(別のより良い案があるなど)もあり得るのに、選択肢を2つだけに狭めています。これは誤った二分法(false dilemma)です(B)。人身攻撃(C)や循環論法(D)、過度の一般化(A)とは異なります。
Q12
「毎日30分歩くと健康に良い」という主張を支える根拠として、最も強いのはどれ?
正解: C) 数万人を数年間追跡した複数の研究で、日々の適度な歩行が病気のリスク低下と関連していた。
最も強い根拠は、大人数を長期に追跡した複数の研究という体系的な証拠です(C)。Aは1例のみ(逸話)、Bは多数の意見(衆人に訴える)、Dは無関係な有名人の話(不適切な権威)で、いずれも一般的な主張の根拠としては弱いです。
Q13
「社員満足度の調査で、在宅勤務を選べる部署ほど満足度が高かった。だから全社で在宅勤務を導入すれば、満足度は上がるはずだ。」この結論が成り立つために必要な前提として最も重要なのはどれ?
正解: B) 満足度の高さは在宅勤務そのものによるもので、その部署の他の特徴(仕事内容など)によるのではない。
『導入すれば満足度が上がる』と言うには、満足度の高さが在宅勤務そのものによる(その部署固有の他要因ではない)という前提が要ります(B)。もし満足度が仕事内容など別の特徴によるなら、全社導入しても効果は出ません。Aはむしろ結論を弱め、C・Dは満足度が上がる論拠に直接必要ではありません。
Q14
ある町で防犯カメラを設置したところ、翌年その地区の犯罪件数が減った。同じ年、隣の(カメラのない)地区でも犯罪は同じくらい減っていた。カメラの効果について最も適切な推論はどれ?
正解: D) 両地区で同程度に減ったため、減少はカメラ以外の共通要因による可能性があり、カメラの効果はこのデータからは確認できない。
カメラのない隣の地区でも同じくらい減ったなら、減少は町全体の共通要因(景気や別の対策など)による可能性が高く、カメラ固有の効果はこのデータでは示せません(D)。比較対象(対照)が効いていないのに『証明された』(A)と言うのは早計で、逆に『効果はまったくない』(B)も言い過ぎ、Cは都合の悪いデータを無視しています。
Q15
「この方針は正しい。なぜなら、信頼できる専門家がそう言っているからだ。ではなぜその専門家は信頼できるのか? 彼がこの正しい方針を支持しているからだ。」この議論の主な誤りはどれ?
正解: C) 結論を根拠として使う堂々巡り(循環論法)になっている。
「方針が正しい根拠=専門家の信頼」「専門家が信頼できる根拠=方針が正しい」と、証明したい結論を根拠に用いており、論証が輪を描いています。これは循環論法(begging the question)です(C)。早まった一般化(A)、論点そらし(B)、滑り坂(D)とは異なります。
Q16
「市は新しい公園を作るために、古い駐車場を廃止すべきだ」という主張について、賛否の根拠を比べる。この主張への反論として最も重みのある(決め手になりうる)のはどれ?
正解: A) その駐車場は近隣の病院の緊急搬送に不可欠で、代わりの用地がなく、廃止すると救急対応が滞る恐れがある。
最も重い反論は、廃止が救急対応という重大かつ具体的な不利益を招き、しかも代替がないと示すものです(A)——利益(公園)と直接比較できる強い考慮です。Bは少数の好みで弱く、Cは人身攻撃、Dは『昔からそうだから』という伝統への訴え(現状維持の誤謬)で、いずれも決め手になりません。
次に取り組むこと
議論を「主張・根拠・隠れた前提」に分けて書き出す練習をしましょう。
選択肢を「よく支持される/もっともらしいだけ/無関係」の3つに仕分けましょう。
相関と因果を区別する例題を、まずは時間無制限でていねいに解きましょう。
本診断はクリティカルシンキングの傾向を測る参考情報であり、能力を保証する公的資格ではありません。
基礎固めレベル
まずは基礎から。議論を「主張」と「根拠」に分けて眺める習慣がつくと、評価はぐっと安定します。
もう一歩総合スコアと合格ライン
能力領域プロファイル
能力領域ごとのあなたのスコア(100点満点)
領域別の詳しい分析
議論が成り立つために言外に置かれている前提を見つける力です。「これが崩れたら結論も崩れる」条件を探すのが要点です。
与えられた証拠から結論がどこまで確実に言えるかを見極める力です。相関を因果と取り違えず、飛躍を避けるのが要点です。
日常の議論に潜む論理の欠陥を見抜く力です。人身攻撃・誤った二分法・循環論法などの型を知っておくと安定します。
ある根拠が主張にとって関連が高く強いか、それとも弱い・無関係かを判断する力です。逸話や人気より体系的な証拠を重く見るのが要点です。
あなたの強み
最後まで取り組む姿勢があり、ここから積み上げられます。
身近な話題の設問では、状況を読み取れています。
解説を読み返せば、考え方をつかみ直せます。
伸びしろ
主張と、それを支える根拠を切り分けるところに不確かさが出やすいです。
相関と因果の違いや、言外の前提の存在に気づきにくいことがあります。
もっともらしい言い回しや多数派の意見を、そのまま根拠として受け取ってしまうことがあります。
詳しい分析
この診断はクリティカルシンキングを複数のサブスキルで測ります。今回は基礎固めレベルですが、これは能力の限界ではなく、議論の見取り図にまだ慣れていないサインです。どのサブスキルから始めるとよいかは、上のプロファイルと設問ごとの正誤で確認できます。まずは間違えた設問の解説を音読し、「これは主張か、それとも根拠か」を一文ずつ確かめる——この練習から始めると、土台が安定します。
設問の解説
Q1
「この道を行けば駅に着く。だから急ごう。」——この主張が成り立つために、話し手が当然の前提としているのはどれ?
正解: C) 私たちは駅に行きたい(行く必要がある)。
「だから急ごう」という結論は、そもそも駅に行きたい/行く必要があることを前提にして初めて意味を持ちます(C)。行きたくないなら急ぐ理由がありません。Aは述べられておらず、Bは『この道で着く』からは導けず、Dも最短だとは言っていないので、いずれも議論が依存する前提ではありません。
Q2
「この店を出てきた3人に聞いたら、全員がラーメンを注文していた。」この事実だけから最も適切に言えるのはどれ?
正解: B) 少なくともこの3人はラーメンを注文した。
確実に言えるのは、聞いた3人がラーメンを注文したという事実だけです(B)。たった3人から店全体(Aの『しか売っていない』、Cの『大半』、Dの『ラーメン店』)を断定するのは根拠不足で、少数の例からの飛躍です。
Q3
「その健康法を批判するなんて、あの人は医者でもないただの素人だ。だから彼の言うことは間違っている。」この議論の問題点はどれ?
正解: D) 主張の中身ではなく、発言者の属性を攻撃している。
主張の正しさは中身で判断すべきなのに、「素人だから間違い」と発言者の属性を理由にしています。これは人身攻撃(ad hominem)です(D)。相手が素人でも主張が正しいことはあり得ます。Cの二者択一やAの証拠過多は起きていません。
Q4
「この橋は安全だ」という主張の根拠として、最も強い(関連性が高い)のはどれ?
正解: A) 先月、専門の検査機関が耐荷重を測定し、基準を十分に満たしていた。
「安全か」を最も直接的に支えるのは、専門機関による耐荷重の検査結果です(A)。Bの親しみやすさ、Cの見た目、Dの『事故を聞かない』(伝聞・無知に基づく)は、いずれも構造的な安全性の証拠としては弱いか無関係です。
Q5
「新しい広告を出してから、売上が伸びた。だから広告に予算を増やすべきだ。」この主張が成り立つために、暗黙に前提とされているのはどれ?
正解: B) 売上が伸びたのは、主にその広告のおかげである。
『広告に予算を増やすべき』という結論は、売上増が(季節要因や他の施策ではなく)その広告によってもたらされたという前提に依存します(B)。この前提が崩れれば、増額の根拠も崩れます。A・C・Dは無くても結論は成立し得るので、議論が依存する前提ではありません。
Q6
「調査では、朝食を食べる子どもほど成績が良い傾向があった。」この結果から最も慎重で適切な推論はどれ?
正解: C) 朝食と成績には関連が見られるが、これだけでは原因と結果は決められない。
相関は因果を意味しません。家庭環境など他の要因が両方に影響している可能性があり、この調査だけでは因果を断定できません(C)。Aは因果を先取りし、Dは『必ず』と傾向を確実な事実に強め、Bは結果を逆にしており、いずれも過剰です。
Q7
「このサプリはよく効く。なぜなら、たくさんの人が買っていて売れ筋ランキング1位だからだ。」この議論の誤りに最も近いのはどれ?
正解: A) 多くの人が支持していることを、効果がある証拠として扱っている。
「売れている=効く」は、人気(多数)を効果の証拠と取り違える『衆人に訴える論証(bandwagon)』です(A)。売れ行きは宣伝や価格でも決まり、効果を保証しません。専門家の意見(B)や論点すり替え(C)、二者択一(D)は使われていません。
Q8
「この街に新しい図書館を作るべきだ」という主張への反論として、最も的確に反論になっているのはどれ?
正解: D) この街は既に3つの図書館があり、いずれも利用率が低いというデータがある。
『新設すべき』への反論として最も的確なのは、既に図書館が足りていて需要が低いことを示すデータです(D)。これは新設の必要性を直接弱めます。Aは提案者への人身攻撃、Bは賛否があるだけで論拠にならず、Cは漠然とした将来予測で、いずれも反論として弱いです。
Q9
「この機械は必ず正常に動く。なぜなら、毎朝の点検で異常は見つからなかったからだ。」この主張が成り立つために前提とされているのはどれ?
正解: D) 点検で見つからない異常は起こらない(点検はあらゆる異常を検出できる)。
「異常が見つからない→必ず正常」と言い切るには、点検があらゆる異常を検出できる(見逃しがない)という前提が必要です(D)。この前提が崩れれば、点検を通っても異常が潜む可能性が残ります。A・B・Cは無くても結論の論理は変わらず、依存する前提ではありません。
Q10
「今年、この地域では傘の売上とアイスクリームの売上が、どちらも去年より大きく伸びた。」この事実から言えるのはどれ?
正解: A) 傘とアイスの売上がともに増えたという以上のことは、これだけでは言えない。
2つの売上がともに増えたという事実だけでは、その理由(人口増、景気、天候など複数あり得る)は特定できません。慎重に言えるのは事実そのものだけです(A)。Bは相関を因果と取り違え、Cは根拠がなく、Dは前提にない天候を推測しており、いずれも飛躍です。
Q11
「私の提案に賛成しないのなら、あなたはこのチームの成功を望んでいないということだ。」この議論の誤りはどれ?
正解: B) 『賛成』か『成功を望まない』かの二択しかないように見せている。
提案に反対しつつチームの成功を望む立場(別のより良い案があるなど)もあり得るのに、選択肢を2つだけに狭めています。これは誤った二分法(false dilemma)です(B)。人身攻撃(C)や循環論法(D)、過度の一般化(A)とは異なります。
Q12
「毎日30分歩くと健康に良い」という主張を支える根拠として、最も強いのはどれ?
正解: C) 数万人を数年間追跡した複数の研究で、日々の適度な歩行が病気のリスク低下と関連していた。
最も強い根拠は、大人数を長期に追跡した複数の研究という体系的な証拠です(C)。Aは1例のみ(逸話)、Bは多数の意見(衆人に訴える)、Dは無関係な有名人の話(不適切な権威)で、いずれも一般的な主張の根拠としては弱いです。
Q13
「社員満足度の調査で、在宅勤務を選べる部署ほど満足度が高かった。だから全社で在宅勤務を導入すれば、満足度は上がるはずだ。」この結論が成り立つために必要な前提として最も重要なのはどれ?
正解: B) 満足度の高さは在宅勤務そのものによるもので、その部署の他の特徴(仕事内容など)によるのではない。
『導入すれば満足度が上がる』と言うには、満足度の高さが在宅勤務そのものによる(その部署固有の他要因ではない)という前提が要ります(B)。もし満足度が仕事内容など別の特徴によるなら、全社導入しても効果は出ません。Aはむしろ結論を弱め、C・Dは満足度が上がる論拠に直接必要ではありません。
Q14
ある町で防犯カメラを設置したところ、翌年その地区の犯罪件数が減った。同じ年、隣の(カメラのない)地区でも犯罪は同じくらい減っていた。カメラの効果について最も適切な推論はどれ?
正解: D) 両地区で同程度に減ったため、減少はカメラ以外の共通要因による可能性があり、カメラの効果はこのデータからは確認できない。
カメラのない隣の地区でも同じくらい減ったなら、減少は町全体の共通要因(景気や別の対策など)による可能性が高く、カメラ固有の効果はこのデータでは示せません(D)。比較対象(対照)が効いていないのに『証明された』(A)と言うのは早計で、逆に『効果はまったくない』(B)も言い過ぎ、Cは都合の悪いデータを無視しています。
Q15
「この方針は正しい。なぜなら、信頼できる専門家がそう言っているからだ。ではなぜその専門家は信頼できるのか? 彼がこの正しい方針を支持しているからだ。」この議論の主な誤りはどれ?
正解: C) 結論を根拠として使う堂々巡り(循環論法)になっている。
「方針が正しい根拠=専門家の信頼」「専門家が信頼できる根拠=方針が正しい」と、証明したい結論を根拠に用いており、論証が輪を描いています。これは循環論法(begging the question)です(C)。早まった一般化(A)、論点そらし(B)、滑り坂(D)とは異なります。
Q16
「市は新しい公園を作るために、古い駐車場を廃止すべきだ」という主張について、賛否の根拠を比べる。この主張への反論として最も重みのある(決め手になりうる)のはどれ?
正解: A) その駐車場は近隣の病院の緊急搬送に不可欠で、代わりの用地がなく、廃止すると救急対応が滞る恐れがある。
最も重い反論は、廃止が救急対応という重大かつ具体的な不利益を招き、しかも代替がないと示すものです(A)——利益(公園)と直接比較できる強い考慮です。Bは少数の好みで弱く、Cは人身攻撃、Dは『昔からそうだから』という伝統への訴え(現状維持の誤謬)で、いずれも決め手になりません。
次に取り組むこと
身近なニュースや会話で、「主張」と「根拠」を一つずつ指さして分ける練習から始めましょう。
「その根拠は主張を本当に支えているか」を口に出して確かめましょう。
やさしい設問を1日3問、答え合わせと解説の音読をセットで続けましょう。
本診断はクリティカルシンキングの傾向を測る参考情報であり、能力を保証する公的資格ではありません。
こんな方におすすめ
根拠を見抜く力・議論を評価する力を鍛えたい人、仕事や学習で情報を批判的に読み解きたい人。
結果の見方
総合スコアと到達レベル、4つのサブスキルプロファイル、設問ごとの正誤と解説、強みと伸びしろ、次に取り組む学習ステップを表示します。
このアセスメントは 1 セクション、16 問です。
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